貯金にはリスクがあります。
お金の価値は変動するからです。
急にお金が必要になったとき困ってしまうので貯金はしておいた方がいいです。
しかし「貯金だけ」で資産を築いていくのはあまり得策とはいえません。リスクもあることを理解することが大切です。
貯金するリスク
1. インフレリスク
インフレリスクとは、物価上昇リスクのことです。
「モノの価値や価格が上がることによって、現金の価値が下がる」という現象です。
たとえば、マクドナルドのハンバーガーは2019年100円で買えていましたが、2023年現在は170円です。
4年前は1万円で100個買えていたのに、今では58個しか買えないのです。
同じモノを買うのにこれまでよりお金が必要になる=お金の価値が下がったといえます。
モノの値段が上がっていくことをインフレ、値段が下がっていくことをデフレと呼びます。
※インフレ=悪ではありません。
2. 銀行が破綻するリスク
銀行が破綻して、資産を失ってしまうケースです。
安全と思われる銀行ですが、一般企業と同じく倒産するリスクはあります。
可能性としては小さいものですが、絶対にありえないとも言えません。
また日本では銀行にお金を預けているだけでは金利はほとんど付かないので、預けている間にインフレした分お金の価値が下がることになります。
「増えないリスク」もあるのです。
貯金のリスク回避法
複数の金融機関に預け入れる
金融機関が破綻した場合、預貯金は保護されます。
しかし保護の対象となるのは、1つの金融機関につき元本1,000万円とその利息です。
ですのでA銀行に1,000万円、B銀行には1,000万円というように、分けて預け入れましょう。
ただし保護の対象となるのは、普通預金や定期預金などで、外貨などは対象外となるので注意が必要です。
対象 | 対象外 |
---|---|
普通預金 定期預金 定期積金 など | 外貨預金 譲渡性預金 金融債 など |
資産を持つ
- 株
- 債券
- 不動産
- 金
- 外国通貨
- 暗号資産
など、日本円以外の資産を持つことです。
ほかの資産を持つことで、インフレによる物価上昇のメリットを受けられます。
これらは元本割れもあることから、銀行預金が一番だと考える人も多いですよ。
たしかに投資にリスクはつきものですが、リスクをとらないことのリスクも大きいのです。
安全性 | 収益性 | |
---|---|---|
預貯金 | ◎ | × |
個人年金保険 | ◎ | △ |
株式 | ×〜△ | ◎ |
投資信託 | △~○ | ○~◎ |
債券 | ○ | ○ |
まとめ
貯金にはリスクはあります。
しかし、貯金しないことの方がリスクなので貯金はしましょう。
貯金のリスクを考えるのは、最低限の貯金ができてからです。
最後までご覧いただきありがとうございました